成果紹介 - - - -
1
環境情報を活用した高糖度トマト栽培環境の開発 より安全で使いやすい学校家具の検証と研究
機器紹介 - - - -
5
マイクロサンプリングマシンの導入
事業紹介 - - - -
5
マイクロサンプリングマシンの取扱い研修 分析機器の技術研修を開催しました
平成 24 年度 機関評価委員会の開催 2012 科学技術フェアの開催
計量を身近に∼計量に関する普及・啓発活動∼
ニュース - - - 7
第 71 回大分県発明くふう展表彰式
事例紹介
- - - -
8
企業の製品開発と当センターの試験・分析について
環境情報を活用し
た高糖度ト
マト
栽培環境の開発
1. はじめに
株式会社サニープレイスファームは、1. 8ha の温室( ビ
ニールハウス) で高糖度トマト( 糖度 8∼10) を栽培して
います(図 1、図 2)。水耕栽培を行い、塩類ストレスを
与えることで高糖度化を図っています。また、温室内環
境( 室温、湿度、日射量など) を見える化・分析し、自動
制御システムを用いて温室内を最適な栽培環境に制御す
ることで、周年安定生産を行い、収量や品質の向上に取
り組んでいます。
図 1 栽培風景 図 2 高糖度トマト
図 3 温室環境の自動制御システム
自動制御システムとは、温室内環境を所望の状態に管
理するために、環境情報をもとに、コントローラが機器
( 窓やカーテン、冷暖房機、循環扇など) の動作を自動で
制御するシステムです(図 3)。しかし、機器の動作によ
る環境変化の分析が困難で、きめ細かな制御を行う障害
となっていました。原因は、定期巡回(手動)で計測の
機器の稼動情報と自動計測の環境情報とで時間分解能が
異なることにありました。
そこで、昨年度、企業ニーズ型共同研究事業にて、機
器の稼動情報を定期的に計測し、事務所や自宅などの遠
隔地からでもネットワーク経由で状況を確認できるシス
テム(機器の稼働記録・監視システム)を開発しました。
その内容を紹介いたします。
2. 機器の稼働記録・監視システムの概要
開発したシステムを図 4 に示します。具体的には、下
記の装置とアプリを開発しました。
図 4 温室内機器の稼働記録・監視システム
技
術
情
報
お
お
い
た
No.16 3
20 12 . 12
Oita Industrial Research Institute
http://www.oita-ri.go.jp/
大分県産業科学技術センターニュース
大分県産業科学技術センターニュース
1) I / F 装置:コントローラから出力される機器の制御信
号に影響を与えずに信号を分岐し、計測装置へ入力する。
2) 計測装置:I / F 装置の出力信号から機器の稼動情報を
算出し、保存やネットワーク通信を行う。
3) 監視・データ保存アプリ:計測装置へ保存された機器
の稼動情報をネットワーク経由で受信し、受信端末に表
示や保存を行う。
3. 計測装置の開発
計測装置の仕様を表 1 に示します。機器の稼動状況は、
15 秒周期で監視を行い、10 分周期で CSV ファイルに記
録し、日単位で管理します。ファイルのヘッダ情報とし
て、デバイス No を記録します。記録媒体は mi c r oSD で、
10 日分のデータを保存し、日付の古いファイルから自動
更新します。記録データは、データ保存アプリを使用し
てホスト PCから自動抽出ができます。また、バッテリ
動作が可能で、AC電源の停電を監視・記録します。
表1 計測装置の仕様
項目 仕様 備考
デバイスNo.
・書式 :1∼99
・装置 の識別ID。本装置を複数台設置 した際 に利 用。 日時 ・書式 :Y Y Y Y / MM/ DD hh:mm
出力 機器の動 作状況
・書式 :%or ON/ OFF
・窓、カーテンは開度 率 [ %] 、その他は ON/ OFF で記録。 電源 状況
・書式 :正 常/ 停電 ・本装 置の電源 供給状況を記録。
・AC 100V 動 作時に正常。バッテリ動作 時に停電と表示。 機器 対応数
・有電圧 機器(窓):4 ・無電圧 機器(カーテン):2 ・接点機 器:8
・有電 圧機器… 天窓、側 窓など ・無電 圧機器… 保温カーテン、遮光カーテンなど ・接点 機器… ヒートポンプ、温風機、循環扇など 監視 / 記 録周期 15秒/ 10分
記録 フォーマット ・C S V ファイル ・日単位 でファイルを作成
記録 媒体 mic roS D ・10日分のデータを保存 。日付 の古いファイルか ら更新。 記録 抽出方法 有線 ネットワーク通信:L AN
・専用 のアプリを使用して記録を抽 出。
・ネットワーク通 信遮断時は microS Dか ら記録抽 出可能。 監視 方法 webブラウザ/ L C D ・IE等 の標準ブラウザで監視 。本装 置のL C Dでも監視可 能。 記録 情報
4. 監視・データ保存アプリの開発
監視・データ保存アプリを、図 5 に示します。ホスト
PC 以外の PC や携帯でもリアルタイム監視を行えると
便利であることから、監視アプリは WEBブラウザに機器
の動作状況を表示する仕様とし、ブラウザで更新ボタン
を押すごとに最新の状態が表示されます。ホスト PCか
らのアクセスごとに計測装置の時刻をホスト PC の時刻
と同期します。プログラムは J avaSc r i pt 言語で記述し
ており、HTTP サーバとして動作する計測装置内に組み込
んでいます。
データ保存アプリは、日単位の機器の稼働記録ファイ
ルを、設定した周期で計測装置から PC の設定フォルダに
自動でダウンロードします。プログラムは Vi s ual Bas i c
言語で記述しています。
5. 現地試験
開 発 し た シス テ ム を温 室 に 設置 し て 動作 試 験 を行 い
ました(図 6)。設置後は機器の稼動情報を自動で定期収
集できるようになり、他の情報( 環境情報や作業記録、収
量・品質記録)との相関分析が容易になりました。参考
資料として、ある1日の機器の動作推移を図 7 に示しま
す。また、遠隔地にて機器の誤作動やヒューマンエラー
による誤動作を予兆でき、温室管理者の負担が軽減され
ました。
図 6 開発したシステムの設置風景
6. まとめ
開発した機器の稼働記録・監視システムについて概要
を紹介しました。現在、同社は機器の稼動情報と環境情
報の相関分析を行い、高度な環境制御に取り組んでいま
す。企業ニーズ型共同研究事業は随時募集しています。
お気軽にご相談ください。
(電子・情報担当 竹中智哉 takenaka@oita- ri.go.jp)
図 5 監視・データ保存アプリ
よ
り
安全で使いやすい学校家具の検証と
研究
−こ
れまでに導入さ
れた事例の検証と
リ
デザイ
ン
−
1. はじめに
児童の木材に対する親しみや木の文化への理解を深め
るため、学校現場で「木育」が推進され、木材の持つ温
かさ、やわらかさが見直されるようになってきました。
平成13年度から県産スギ材等を活用した学校家具の開
発に取り組み、平成14年度に実用化した机・椅子は日田
市や別府市で導入が進み、合わせて約1万セットが教育現
場で活用されています。最初の導入から約8年以上経過し
たため、これまでに導入された机、椅子の問題点を抽出
し、より安全で使いやすい学校家具に改良する研究に取
り組みました。
図 1 導入された学校家具の机と椅子
2. 研究内容
平成22年度に、これまで導入された机や椅子の不具合
や 課 題を 明ら かに す るた め現 状を 調 査し た結 果、 机 の
10%、椅子の14%に何らかの不具合があることがわかり
ました。
机、椅子に共通の課題として、①ほぞ ※
の抜け、②材
の欠け、机のみの問題として③あり桟 ※※
のずれ(図2)
があります。①ほぞの抜けについては、かん合度、ほぞ
の形状、接着剤塗布方法の条件を変えて強度を実験によ
り再確認することとし、②材の欠け、③あり桟のずれに
ついては設計変更することとしました。
2. 1 ほぞの強度試験
( 1) かん合度の検討
スギ材により幅 33mm× 厚さ 45mm×長さ 450mmの T 型試
験体を作製し、引き抜き試験( 図 3) を行いました。
かん合度の条件は、ほぞ穴の大きさを幅 14mm× 厚さ
33mm× 深さ35mmとし、ほぞの大きさを長さ33mm、幅方
向で 14. 0mm、14. 1mm、14. 5mm、の 3 条件、厚さ方向で 33. 1mm、
33. 5mm、34. 0mm、34. 5mm、35. 0mmの 5 条件、計 15 条件
としました(図 4)。接着剤は、ほぞの頭面、ほぞ穴の底
面以外のすべての面に塗布しました。
( 2) ほぞ形状と接着剤の塗布方法の検討
幅 33mm× 厚さ 45mm× 長さ 450mmの T 型試験体を作製し、
引き抜き試験を行いました(図 3)。ほぞの形状を図 5 の
とおりとし、( 1) と同様の試験を行いました。
接着剤の塗布方法としては、ほぞの頭面、ほぞ穴の底
面以外のすべての面に塗布した場合と、ほぞ穴の幅面の
みに塗布した場合の 2 条件としました。
2. 2 設計変更
ほぞの引き抜き試験と同様にほぞを上記の b、c 、d の
3 タイプとし、家具として組み立ててJ I S の強度試験を
行ないました。
成果 紹介
ほぞの抜け 材の欠け あり桟のずれ
図 2 調査した机、椅子の不具合
※
ほぞ:木材を結合する際に一方の端部に作る突起。 これを他方に作ったほぞ穴に差し込んで合わせる。
※※
あり桟:板の反り、分離を防ぐため、板裏に横に取り付ける桟。
図 4 かん合度条件
厚さ方向 幅方向
図 3 試験の様子
図 5 ほぞの形状
a. 留めほぞ b. 通しほぞ
机は、旧 J I S で細かく規定されていた前脚の左右をつ
なぐ貫の取り付け位置の寸法規定が新 J I S では緩和され
たため、下方にも貫を取り付けることとしました。
この貫は強度的に有効ですが、足の動きを妨げる可能
性もあるため、取り付けは導入側の意向に合わせられる
よう貫の有無それぞれで試験を行なうこととしました。
○机の設計変更のポイント
・ずれ防止のため天板とあり桟をビスで固定
・前脚下方に左右の脚をつなぐ貫の取り付け(任意)
・天板裏側左右に手がかりとなる溝をつける
椅子の脚部下端の小口割れ防止のため、あらかじめ床
すりを付けることとし、座り心地の向上のため体が接触
する座面と背面を多少湾曲させることとしました。
○椅子の設計変更のポイント
・あらかじめ床すりを取り付ける
・座面と背面の多少の曲面加工
試作する前に図 6 に示す3Dシミュレーションにより
確認しました。
3. 研究結果及び考察
3. 1 ほぞの強度試験
( 1) かん合度の検討
試験体作製用スギ材の密度は426kg/ m 3
、曲げヤング係
数は4. 0GPaでした。引き抜き試験の結果を図7に示します。
最大荷重において、かん合度が厚さ方向0. 0、幅方向0. 1mm
の 場 合は 平均 値が 低 めで すが 、他 の 条件 では 平均 値 が
11kN前後であることが分かりました。
ほぞのかん合度について、ほぞの寸法がほぞ穴よりも
小さくなることは許容されないこと、ほぞの寸法がほぞ
穴に対して大きすぎる場合は、ほぞ穴端部が割れる危険
性があることを考慮し、ほぞの寸法を厚さ方向で0. 1mm、
幅方向を0. 5mm、ほぞ穴よりも大きくすることが最適と考
えられます。以下では、このかん合条件で実験しました。
( 2) ほぞ形状と接着剤の塗布方法の検討
試験体作製用スギ材の密度は368kg/ m 3
、曲げヤング係
数は6. 3GPaでした。ほぞ、ほぞ穴両方に接着剤を塗布し
た場合の平均はおおむね8kN前後でほぼ同程度であるこ
とが分かりました。ほぞの形状は留めほぞ以外にすると、
コスト上昇の要因になることから、留めほぞが最適であ
ると考えられます。
いずれの形状でも、ほぞ、ほぞ穴両方に接着剤を塗布
した場合は、ほぞ穴だけに塗布した場合に比べ50∼100%
平均値が向上することが確認できました。
図 7 かん合度試験の結果
図 8 学校用椅子の J I S に基づく強度試験
3. 2 設計変更
設計変更したすべての学校家具についてJ I Sの強度試
験に適合しました。机については下部の貫を取り付けた
状態で試験を行った後、貫を切り取って同様の試験を行
なったところ、いずれも適合しました。
4. まとめ
試験の結果、ほぞの形状は留めほぞとし、ほぞの寸法
については、厚さ方向で0. 1mm、幅方向で0. 5mmほぞ穴
よりも大きくすることが最適と考えられます。また、接
着剤は、ほぞとほぞ穴両方に塗布することで強度向上に
つながることが分かりました。
本研究での試験結果を基に、県内の小中学校や高校等
へ県産木材を使用した、より安全で使いやすい学校家具
の導入支援と企業への技術支援を継続して行ないたいと
考えています。
(製品開発支援担当 兵頭敬一郎 hyoudo@oita- ri.go.jp)
座面の曲面加工 床すりの取り付け
マイ
ク
ロ
サン
プリ
ン
グマシン
の導入
競輪(財団法人 J KA)の補助事業により、微小な異物
の採取に威力を発揮するマイクロサンプリングマシン
を導入しました。
センターに寄せられるご相談のうち、異物の分析に関
するものでは、その異物を的確に製品から採取すること
が非常に重要です。本装置では、微小な異物や粒子など
をマイクロスコープで観察しながら 2 本のマニュピレ
ータでサンプリングしたり、削ったり、つかんだりでき
ますので、微小異物のサンプリングや、微細な作業に最
適です。
パソコンの画面で異物などの画像を見ながら、マウス
を使ってマイクロマニュピレータを動かすため、直感的
に操作できます。
サ ン プ リ ン グ し た 異 物 は 、 顕 微 赤 外 分 光 分 析 装 置
(FT/ I R)などによって分析・解析します。
○機種 マイクロサポート社製 アクシスプロ
○仕様 マイクロスコープズーム比: 10∼30 倍
ツール: タングステンプローブ
超音波ミリングツール
ピンセットツール
ナイフツール など
○最小サンプリング粒子径の目安: 5μ m程度
(※ 材質などによります)
(工業化学担当 谷口秀樹 t ani guc hi @oi t a- r i . go. j p)
マイ
ク
ロ
サン
プリ
ン
グマシン
の取扱い研修会
導入したマイクロサンプリングマシンに関する取扱い
研修会を 9 月 13 日に実施し、14 社 16 名の企業技術者に
ご参加いただきました。
研修会の前半は、先端径0.5µmのプローブを用いたコ
ピ ー 紙上 のト ナー 粒子 の採 取や 、 超音 波振 動す る刃 幅
50µm の マ イ クロ ピ ー ラー を 用 いた 埋 没 異物 の 取 り出 し
などを実演しました。
また、後半は参加者がマイクロサンプリングマシンを
実際に扱い、直感的に操作できることを体験しました。
異物分析に携われている方や、本機器にご関心のある
方など、ぜひお問い合わせください。見学、デモ実演、
歓迎です。ご連絡お待ちしています。
(工業化学担当 谷口秀樹 t ani guc hi @oi t a- r i . go. j p)
機
器
紹
介
事
業
紹
介
参加者による操作の体験 熱心に説明を聞く参加者
分析機器の技術研修を開催し
まし
た
ICP
・ イ
オン
ク
ロ
マト
グラ
フ
・ S E M- EDS
最近の分析機器の大半はウィンドウズ PC で制御・解析が 行えるので、以前の分析機器に比べると非常に使いやすく なっています。その反面、使用者がその結果を吟味すること なく鵜呑みにすることが懸念されています。そこで、今回は 当センターが所有する高 周波プラズマ発光分光 分析装 置 (IC P) 、イオンクロマトグラフ、S E M- EDS (エネルギー分散型 X 線分析装置付走査型電子顕微鏡)の 3 機器について基本 原理や使用方法・注意点などをより深くご理解いただくため に技術研修を下表の内容で開催しました。
IC P は、水溶液試料中の元素の定性・定量分析を行う装 置 です。一 度に多 くの元素 の定 量が可 能 で、ppb ∼ ppm オーダーの分析が可能です。前処理で溶液化し、測定を行 います。用排水、金属、堆肥、土壌、鉱産物、食品中の重金 属や各元素の分析に用いられています。
イオンクロマトグラフは、環境や工業分野での水質分析や 工業製品等の表面付着物の分析などに用いられています。 このイオンクロマトグラフは、水溶液中のイオン成分を分離 して、定性・定量する装置です。当センターの装置では、カ ルシウムイオンなどの陽イオンや硝酸イオンなどの陰イオン を 0.01 ppm∼数十 ppm の範囲で測定できます。
S E M- EDS は、固体試料における表面微小部の形状観察 や分析を行う装置です。応用分野は幅広く、金属・半導体・ セラミックスの表面観察及び微小部分の元素分析などにも 活用されています。この研修では、講師との個別相談会も 開催しました。多くの方が講師と1 対 1 で熱心に相談されて いました。今後の研修でも個別相談会を行う予定です。
なお、2013 年 1 月頃には今年度導入した水銀ポロシメー タに関する技術研修会も予定しています。水銀ポロシメータ は粉体や多孔体の細孔分布を測定する装置です。この装置 の利用を考えられている方や細孔分布に関心がある方は、 是非、この研修の参加をご検討下さい。
これらの機器は電源立地交付金を財源に導入しました。 センターでは各種研修に関する情報をメールニュースで 配信しています。研修は分析機器だけでなく、計測・加工機 器や商品開発に関するものなど幅広い内容で実施していま す。是非、https:/ / www.oita- ri.go.jp/ mailnews/ よりご登録く ださい。
みなさまの研修へのご参加をお待ちしております。 (工業化学担当 安部ゆかり y- abe@oi t a- r i . go. j p)
( 工業化学担当 柳 明洋 a- yanagi @oi t a- r i . go. j p)
平成2
4
年度
機関評価委員会の開催
センターでは、業務の適正かつ効率的・効果的遂行のため に平成 18 年度から業務評価制度を実施し、その一環として、 大学や企業、産業支援機関等の外部の委員の方々にセンタ ーの運営や業務全般について評価していただく「機関評価委 員会」を開催しています。今年度は、新たに就任いただいた 6 名を含めた 7 名の委員で構成し、10 月 3 日に開催しました。当 日はセンターの概要説明ならびに見学の後、組織・運営、技術 支援業務、研究開発業務、振興業務の評価対象項目につい て説明し、質疑応答や意見交換を行いました。各委員からは 後日、評価を文書で提出いただいており、ご指摘のあった内容 及びセンターの対応については、ホームページ等で公開する ともに、今後の業務計画や予算に反映いたします。
機関評価委員によるセンターの見学
(企画連携担当 船田 昌 funada@oita- ri.go.jp)
事業 紹介
事業 紹介
研 修 名 IC P イオンクロマトグラフ S E M- E DS
開 催 日 9 月21 日 9 月28 日 10 月16 日
主 な研 修 内 容 [無 機 元 素 概 論 ] ・無 機 元 素 分 析 の 目 的 ・各 規 制 の 動 向 (R oHSなど) [IC P ]
・IC Pの 原 理 、構 成 、機 能 ・J IS 改 正 ( K0116) の 動 向 ・試 料 の 前 処 理 、標 準 液 の 調 製
・イオンクロマトグラフの 特 徴 ・分 離 の 原 理
・検 出 の 原 理
・試 料 採 取 、試 料 調 製 の 注 意 点
・試 料 の 前 処 理 (ろ過 、固 相 カ ートリッジ)
・解 析 (検 量 線 作 成 の ポ イン ト)
・S E M の 歴 史 、原 理 ・S E M で得 られ る信 号 種 ・加 速 電 圧 / プローブ電 流 の 選
択 ・試 料 傾 斜 ・試 料 の 前 処 理
・E DS 分 析 の 注 意 点 (分 析 領 域 )
・最 新 のS E M の 技 術 動 向
講 師 エスアイアイ・ナノテクノロジー(株 )
並 木 健 二 氏
日 本 ダイオネクス(株 ) 安 原 徹 氏
日 本 電 子 ( 株 ) 小 倉 一 道 氏
参 加 企 業 ・団 体 数 17 18 17
参 加 者 数 28 28 35
2012 科学技術フ
ェ
アの開催
次世代を担う子どもたちの科学やものづくりへの関心
を高めるために、11 月 11 日(日)に 2012 科学技術フェ
アを開催しました。
ハンダ付けに挑戦!3 石スーパー式ラジオを作ろう
今年は以下の8つの体験参加型教室と2つの自由参加
イベントで開催し、抽選で選ばれたのべ 249 名の参加者
(県内の小学 4∼6 年生)が、体験教室の工作や実験を通
じて科学やものづくりに触れて楽しんでいました。
A マイナス196℃の世界を体験しよう!
B 強力な電磁石って、ワイルドだろ!
C ハンダ付けに挑戦!3 石スーパー式ラジオを作ろう
D ばねを使ってはかりを作ってみよう!
E オリジナル万華鏡を作ろう!
F 電気を作ってモーターカーを走らせてみよう!
G 体験しよう!思い出のかんづめづくり!
H ふくらむ科学でパン屋に変身!!
(企画連携担当 船田 昌 funada@oita- ri.go.jp)
計量を身近に
∼計量に関する
普及・
啓発活動∼
平成 5 年 11 月 1 日に新計量法が施行されたことを記念
して、国は毎年 11 月 1 日を計量記念日、11 月を計量強
調月間と位置づけています。計量検定担当では 11 月に計
量記念日ポスタ−の展示、計量啓発パンフレットの街頭
配布及び計量教室を開催し、計量に関する意識の普及・
啓発活動を行ないました。
【パンフレット配布】
11 月 1 日( 木) に中津市、豊後高田市、杵築市で約 300
名の消費者へ“ メ−トル原器の重要文化財指定” を特集
したパンフレット「計量のひろば」などを配布しました。
【計量教室】
11 月 8 日( 木) に宇佐市、11 月 14 日( 水) に臼杵市で開
催し、各市内の女性消費者約 30 人の参加がありました。
参加者に日常生活の中にある計量への理解を深めても
らうために、購入した食料品の重さを実際に量って、表
示どおりの内容量となっているか、確認していただきま
した。参加者からは、「日頃買っている食料品の中身を量
れてよかった」「正しく量ることの大切さがわかった」な
どの感想が寄せられました。
( 計量検定担当 山本恵二 a14104@pr ef . oi t a. l g. j p)
第 71 回大分県発明く
ふう
展表彰式
受賞の喜びが会場にあふれまし
た
小中 学校や高等 学校の皆さん の発明する 力やくふ う
する力を作品の製作を通して培うことを目的とする「第
71 回大分県発明くふう展」が大分県・大分県教育委員
会・一般社団法人大分県発明協会の主催で 10 月 26 日(金)
∼28 日(日)までi i c hi ko 総合文化センター アトリウ
ムプラザで開かれました。出品は小中学校の部、高等学
校の部、オープン参加(審査対象外)の一般の部の3部
から合計 117 点の出品がありました。
審査の結果、大分県知事賞に小中学校の部で、杵築市
立立石小学校 4 年石堂瑞稀さんの「安全声かけ君」が受
賞し、高等学校の部では、日出暘谷高等学校の 3 名の生
徒の共同作品「測定器 ノギスの匠」が選ばれました。会
期中の27 日(土)に会場内で表彰式を行い、22 の賞が
主催者から授与され、受賞の喜びが会場にあふれました。
(企画連携担当 豊田修身 toyoda@oita- ri.go.jp)
ニ ュ ー ス
事業紹介
企業の製品開発と
当セン
タ
ーの試験・
分析について
当センターでは、企業の皆様との共同研究、試験・分
析、機器貸付、技術指導などによって、企業の皆様の開
発や生産の支援を行っています。ここでは、工業化学担
当が行った試験・分析のうち、ヘルメット潜水(株)様
の製品開発と当センターのご利用についてご紹介します。
1. ヘルメット潜水(株)様について
ヘルメット潜水(株)様(国東市)はダイビング用ウ
エットスーツの製造・販売で 25 年以上の実績があり、最
近ではその製造技術を応用した「やわらか湯たんぽ」や
「ひんやりまくら」を開発し、販売が好調です。
2. センターのご利用について
センターではヘルメット潜水(株)様のご依頼を受け
て、気密性試験、耐荷重試験、表面温度測定、電子顕微
鏡観察、材質分析、材質断面観察などを行いました。
まず、気密性試験では一定圧力の気体を製品に注入し
て漏れがないことを確認しました。耐荷重試験は水で満
たした湯たんぽに一定の荷重を強度試験機で加え、製品
に異常が生じないか検査しました。
気密性試験
耐荷重試験
表面温度測定は熱湯を入れた湯たんぽを一定温度の空
間に置き、時間の経過に対する表面温度を測定すること
によって、湯たんぽとしての暖かさがどの程度持続でき
るのか試験しました。同様に「ひんやりまくら」では、
冷凍庫で冷やした製品を一定温度の空間に置き、冷たさ
の持続時間を試験しました。
表面温度測定試験
表面温度測定試験
この他、断熱材の断面の電子顕微鏡観察(SEM)や材質
分析として、赤外分光分析(I R)や熱分析(DSC)を用い
て分析しました。また、材質の違いによる寸法安定性を
評価しました。
電子顕微鏡による断熱材断面の観察
3. センターをご活用下さい!
これらの試験分析は 2008 年から順次、依頼を受けて実
施しました。当センターでは、この他にも様々な試験分
析や、測定機器や分析機器の貸し出しを行っています。
企業の皆さまとの共同研究も随時、受け付けています。
製品開発や生産や品質管理などにおいて、ぜひ、当セン
ターをご活用下さい。
(工業化学担当 二宮信治 ni nomi ya@oi t a- r i . go. j p)
事
例
紹
介
技術情報おおいた 〔大分県産業科学技術センター ニュース〕 No. 163 発行 2012 年 12 月 11 日 〒870- 1117 大分県大分市高江西1 丁目 4361- 10